いちばんすてきなクリスマス
いちばんすてきなクリスマス (日本語) 単行本 – 2006/10 チェン チーユエン (著), 片山 令子 (翻訳)


作・絵/チェン チーユエン
訳/ 片山 令子
出版社/ コンセル
価格/ ¥1,600 +税
発行年/ 2006年
クリスマスにはサンタさんに何をお願いしよう?
今は持っていない、新しいなにか。それがプレゼント・・・という常識を覆すこの絵本。
何故かクリスマスというと、ただウキウキと心躍るだけではない気持ちを子供の頃から感じていました。
それは、豊かなおうちにも、日々を過ごすのにやっとなおうちにも、クリスマスはやってきて
それが平等ということなのか、不平等を知る日になるのか、とまどいがあったから。
「足るを知る」
この絵本は、新しいプレゼントをサンタさんにお願いすることが、クリスマスではないんだよ。
という、根本的なことを明確にしてくれます。
すでに持っていたのに忘れてしまったもの
なくしてしまったもの。
そんな「たいせつなもの」とともに、しあわせはある。
今がもしつらくても、
本当に楽しかった日々のことを、支え合える、想い合える家族がいるこの幸せを。
それだけでいいんだ。
それが一番なんだ。
そう、思わせてくれる素敵な絵本です。
この少しさみしげな表紙。
けれど、左手にはグローブ。
そして、クリスマスツリーは本物じゃなくても、描ける。
そんな心の豊かさに気づけることこそ、サンタさんからの贈り物なのかもしれません。