クリスマス精神とはなんだろう?
各国しきたりの差こそあれ、
大切な人と食卓を囲むこと
その恵みに感謝すること
献身の心を讃えること
「誰かのために」という心を今一度思い出すこと
ただただ楽しい・うきうきするといった気持ちとともに
人と人が(ときに動物たちとも)想い合うというクリスマスに一番必要不可欠な精神をそっと教えてくれる。
そんなクリスマス絵本を、子供と読んだり、
大人だって自分のために読んだり、
贈り物として大切な人にプレゼントしたり。
ぜひ、あなただけのとっておきのクリスマスに出会えますように☆☆☆
アンジェリーナのクリスマス
文/ キャサリン・ホラバード
絵/ ヘレン・クレイグ
訳/ おかだよしえ
出版社/ 講談社
価格/ ¥1,200 +税
発行年/ 2008年10月
家族が揃ってクリスマスの準備をして
あたたかな食卓を囲む・・・
きっと平和はそれだけじゃない。
同じ街に住む一人暮らしのおじいさんと
アンジェリーナたちが、クリスマスをきっかけに
あたたかいつながりを育んでいくお話。
自分のことだけでなく
さらに他の誰かの幸せまで願えること
そんな慈愛に満ちた豊かな心が伝わってきます。
あすはたのしいクリスマス
作/クレメント・ムーア
絵/クトミー・デ・パオラ
訳/かなせきひさお
出版社/ほるぷ出版
価格/¥1,500 +税
発行年/1981年
「クリスマスの前の晩」(The Nihgt Before Christmas)という呼び名で100年以上も広く親しまれている詩がある。
ニューヨークの神学校の教授であったムーアが、ただ自分の子供達へのクリスマスプレゼントとして贈った詩。
それが、その場に同席した友人に書き留められ新聞に掲載され、アメリカ中に広まりました。
サンタクロースの、陽気なおじいさんというイメージも、この詩が原点というほどに、アメリカでのサンタクロースのイメージに最も影響したと言われています。
クリスマスを知る上で非常に重要なこの詩。
その原詩に忠実に、デ・パオラが絵をつけました。
各ページの絵を縁取る枠の柄まで、刺し子の掛け布団のコレクションからとったという、なんとも手のこんだ絵本です。
ひとりぼっちのミャー クリスマスのよるに
絵・文/ たしろ ちさと
訳/ ピーター・ミルワード
出版社/ 女子パウロ会
価格/ ¥1,100 +税
発行年/ 2014年
あとがきにとても心を打たれました。
たとえ今がみじめでつらくても、希望が見つかるときがきっと来る。そう思います。(中略)
クリスマスという日は、みんなが幸せになる日。街の片隅の小さなものにも心を留める日であってほしいと思います。
出典:ひとりぼっちのミャー クリスマスのよるに 絵・文/ たしろ ちさと
やせっぽちでおなかをすかせた、
みすぼらしいねこ ミャーのクリスマス
温かい家もない。
ありつける食事もない。
受け入れてくれる仲間もいない。
そんなミャーにとってクリスマスはウキウキする余裕すらありません。
けれど、希望はある。
出会いによって、未来は変わる。
そんなハッピーエンドが待っています。
北半球にとってクリスマスは冬。
寒い日によりどころとなるものすべて、
家も、食事も、仲間も、すべてが満たされることのありがたみを、改めて教えてくれます。
作者のあとがきのように、クリスマスが、みんなが幸せになれる日であるように。
そんな想いが伝わってくる絵本です。
英文つきで日本語でも英語でも楽しめます。
クリスマスに咲いたひまわり
作/ウテ・クレーマー
訳/小貫 大輔
出版社/ほんの木
価格/ ¥2,200 +税
発行年/ 1991年
クリスマスにひまわりが咲く
これはそんな魔法を使ったというような話ではありません。
この絵本は真夏にクリスマスを迎える
ブラジルの子どもたちのために書かれました。
日本語、ポルトガル語、ドイツ語、英語と
4ヶ国語で書かれています。
南半球のクリスマスでは、クリスマスめがけて
ちょうど咲くように花を植えるという贈り物もできる。
そんなふうに、日本のクリスマスだけではない、世界の広さも感じられる絵本。
雪の中、白い息を吐きながら贈り物をとどけにいくクリスマスも
真夏に、大好きな人のために
太陽の光を目一杯浴びた鮮やかな花を贈るクリスマスも
どちらも素敵。
人を思う気持ちは同じ。
そんなメッセージが込められています。
いちばんすてきなクリスマス
いちばんすてきなクリスマス (日本語) 単行本 – 2006/10 チェン チーユエン (著), 片山 令子 (翻訳)
作・絵/チェン チーユエン
訳/ 片山 令子
出版社/ コンセル
価格/ ¥1,600 +税
発行年/ 2006年
クリスマスにはサンタさんに何をお願いしよう?
今は持っていない、新しいなにか。それがプレゼント・・・という常識を覆すこの絵本。
何故かクリスマスというと、ただウキウキと心躍るだけではない気持ちを子供の頃から感じていました。
それは、豊かなおうちにも、日々を過ごすのにやっとなおうちにも、クリスマスはやってきて
それが平等ということなのか、不平等を知る日になるのか、とまどいがあったから。
「足るを知る」
この絵本は、新しいプレゼントをサンタさんにお願いすることが、クリスマスではないんだよ。
という、根本的なことを明確にしてくれます。
すでに持っていたのに忘れてしまったもの
なくしてしまったもの。
そんな「たいせつなもの」とともに、しあわせはある。
今がもしつらくても、
本当に楽しかった日々のことを、支え合える、想い合える家族がいるこの幸せを。
それだけでいいんだ。
それが一番なんだ。
そう、思わせてくれる素敵な絵本です。
この少しさみしげな表紙。
けれど、左手にはグローブ。
そして、クリスマスツリーは本物じゃなくても、描ける。
そんな心の豊かさに気づけることこそ、サンタさんからの贈り物なのかもしれません。
クリスマス絵本は最高のプレゼント
クリスマスは、アメリカのドラマでみるように
街が煌めいて、ウキウキするクリスマスソングを口ずさんで、
家族みんなが集まって・・・
そんな楽しさいっぱいの気持ち。
そんな幸せを人から人へと分け合える。
街の隅々まで太陽の光がゆきわたるように、
幸せがあらゆる人の元へ届きますように。
サンタクロースが地球の裏側までプレゼントを配るみたいに。
そんな幸せなクリスマスを願う気持ち。
「あなたのクリスマスが素敵な日になるように。」
ぜひそんなあたたかな気持ちを絵本に込めて、大切な人に贈ってみてください!
君は坂道の途中で/持田 あき
— すばら/読書者 (@subarashi_blog) July 16, 2022
ちびまる子ちゃん/さくらももこ
失恋ショコラティエ/水城せとな
美少女戦士セーラームーン/武内直子
ママレード・ボーイ/吉住渉#わたしを作った少女マンガ5冊 pic.twitter.com/ixb8Xm0XPJ