「やってみよう」その気持ちを持ち続けた浅田真央20歳から22歳までの記録
みんなもこれからも「やってみよう」って気持ちを忘れずに
これからも恐れず迷わずに自分の目標に向かって頑張ってください
ありがとう
24時間テレビ42 より
今年(2019年)の24時間テレビ
浅田真央はチャリティーパーソナリティーを務めるとともに
立川ろう学校の生徒たちとともに見事なまでのタップダンスを披露した。
この投稿をInstagramで見る24時間テレビで、立川ろう学校の皆さんと、タップダンスをします。 チャレンジが成功できるように、私もサポート頑張ります💪🏻
浅田真央 Mao Asadaさん(@maoasada2509)がシェアした投稿 –
生徒たちと初対面の1シーン
「浅田真央、プロフィギュアスケーターです」
そういう彼女は輝いていた
その佇まいから現れる慈愛の精神と
トップアスリートとしての品格
プロスケーターつまり表現者としての生き様
そのすべてが彼女を輝かせそのエネルギーが生徒たちへと伝染していく。
WANIMAの「やってみよう」はまさに
浅田真央とろう学校の生徒たちを繋ぐ
キーワードでもあり、全身でメッセージを伝えようとする姿はとても生命力に満ち溢れていた
「やってみよう」収録 CD アルバム Everybody!! WANIMA 形式: CD
はじめてのタップダンスにとまどいながらも果敢に挑む生徒たちに
「なんどもやれば必ずできるから」と励ます浅田真央。
その瞳は、努力の先には必ず実を結ぶものがあると100パーセント確信している。
彼女にも試練の日々があった。
バンクーバーオリンピック後
20歳から22歳まで
二年間、挑戦に挑戦を重ねても
思うように飛べなかった
トリプルアクセル
しかしその不屈の日々があったからこそ
彼女は心から伝えられる
「なんどもやれば必ずできるから」
そんな浅田真央の逞しく懸命なチャレンジに満ちた日々
浅田真央 そして、その瞬間へ
吉田順 (著)
から読み解いていこう
こちらも読んでみる→24時間テレビに思う~浅田真央の笑顔は何故こんなにも人々の心を救うのか?~ 浅田真央 さらなる高みへ 書評ブログ
バンクーバーオリンピック後の試練を闘い抜く日々「浅田真央 そして、その瞬間へ」
報われない時にどれだけ頑張れますか?
2年かかった。
ずっと浅田真央の代名詞だったトリプルアクセル。
誰よりも得意だったジャンプ。
飛べば飛ぶほど自分の力になって、強い気持ちが湧いてくる。
浅田真央にとって特別な特別なジャンプ。
一度困難になったトリプルアクセルがまた飛べるようになるまで。
2年
スポーツ選手にとっての2年。
果てしなく遠い時間である。
トリプルアクセルが飛べても飛べなくても
浅田真央の努力が止まるわけではない。
むしろ、成功になかなかたどり着かないからこそ
その努力はさらに増していくのだ。
ジャンプに入る軌道の修正を試し続ける日々。
筋力トレーニング。一から鍛え直したバレエ。
佐藤信夫コーチのもとでスケーティング技術を基礎から磨き直す毎日。
それでも、努力に努力を重ねても
飛べない日は続いた。
そんな中、「ダブルアクセルでいこう」そう打診されても
どうしても挑戦したかったトリプルアクセル
トリプルアクセルを飛ばないことは自身の挑戦を避けることのように思えた。
いつだって最高難易度に向かう。
それが浅田真央のアスリートとしてのプライド。
オリンピックの金メダル
それを獲るだけが人生の目標ならば
きっと戦法は違っていたはず。
けれど、浅田真央は魂の底からアスリートだ。
自分の限界に挑戦することをやめはしない。
それは、誰よりも深く愛する「フィギュアスケート」への
絶対の愛情表現なのだ。
こちらも読んで見る→羽生結弦が絶対王者になるまでのメンタルコントロールが鮮明に書かれた本「羽生結弦王者のメソッド」を読む(書評ブログ)
WANIMAの「やってみよう」とリンクする浅田真央の軌跡
正しいより 楽しい
正しいより 面白い
やりたかったことやってみよう
失敗も思い出
出典:やってみよう 作詞:篠原誠
「ジャンプが飛べて楽しい」
「スケートが上手くなることが面白い」
5歳からはじめたフィギュアスケート人生は
そんな単純でだからこそ強力な気持ちから始まった。
失敗だってする。
なぜなら、「挑戦」しているから。
一つ一つの失敗はただのミスじゃない。
「挑戦」の記録なんだ。
雨はいつまでも続かない
土砂降りも楽しもう
出典:やってみよう 作詞:篠原誠
試練のときはある。
思い通りいくことばかりじゃない。
だけど乗り越えられると信じれば
その先に晴れ間はあると確信すれば
土砂降りの日だって立ち向かえる。
とくに、タップダンス披露では
この「雨はいつまでも続かない」の部分の
浅田真央のメッセージが強力なものだった。
経験してきた彼女だから、実感を持って言えること。
それが体中から表されていた。
それを、生徒たちみんなが同じくらい強いエネ
ルギーで共有している。
そこに心を奪われた人も多かったのではないだろう
か。
踏み出そう よじ登ろう
高い山ほど 絶景が待ってるから
出典:やってみよう 作詞:篠原誠
必ず成功できるという安全なラインではなく
いつでも、自分の限界を押し広げる最高難易度のプログラムに挑む。
そうやって彼女は私達に、見たこともないような圧倒的な演技を見せてくれたのだ。
大会の演技の前に毎回信夫コーチと確認する。
今日はトリプルアクセルを飛ぶのか?ダブルアクセルにするのか?
練習で成功していなくても、「やってみよう」と何
度も果敢に挑戦した。
ダブルアクセルを選択するときだって、消極的理由ではない。
世界大会の出場権を得るために戦略的にダブルアクセルを飛ぶ。
そういう自分のコントロールの仕方も
「やってみよう」と取り入れてみて
結果、「やっぱりトリプルアクセルを飛ぶことが自分にとって重要」とわかる。
そういった判断の根拠になり得るのは
ひとつひとつ「やってみよう」と挑戦を積み重ねた
自分の経験からの生のデータしかない。
この本では、そういった日々の細かな挑戦・葛藤・修正の記録が鮮明に描かれている。
浅田真央の持つ”平和力”
「真央のスケートを見て、楽しくなったり、幸せになったりした人は、演技を見終わったあと、ほかの人に優しくなれると思います。そういう効果があちこちで働くということは、少しずつ、世界を平和にできる力が働くっていうことだと思います。」
出典:浅田真央 そして、その瞬間へ 吉田順 (著)
これは浅田真央の振り付けを担当したローリー・ニコルの言葉だ。
今回の24時間テレビで確かにその浅田真央の「平和力」が発揮されていた。
その力というのは一体どこからくるのだろう?
一つは「愛する力」
なによりもフィギュアスケートを愛している。
この試練の2年間。
一度は見えなくなった事もあった気持ち。
けれど、一度競技としてのスケートと距離を置こうと決めた時も
お客さんが待ってくれているアイスショーの準備だけは手放さなかった。
心許せる人々と関わりながらやはり
再確認していく
「私はやっぱりスケートが好きなんだ」という気持ち。
その過程は、挑戦と失敗、挑戦と失敗、それを幾重にも重ねていく日々。
手応えがなくても、精一杯の先にまた失敗がたちはだかるとしても
それでも「好き」が勝った。
その、強力な信じられない熱量の「好き」は
浅田真央の逞しくも華奢な体にとどまりきれず
演技を通して、彼女がリンク中にスケートの刃で魔法陣を描くみたいに
会場中の人々に、不思議な影響力をもたらす。
会場にいる人だけではない。
その力はテレビのむこうの世界中の隅々までに行き渡るエネルギーをもっている。
彼女がフィギュアスケートを愛する気持ちが
人々にも伝染していくように愛を拡散していく。
そしてもうひとつは「己に集中する力」
勝負の世界で、対人と競わなくてはならない。
それはスポーツでも仕事でも同じように世界中で「競争」はある。
けれど彼女の場合、「誰かと競っている」という意識がほとんど見えてこない。
唯一あったのは姉の浅田舞との幼い頃からのライバル意識。
けれどもそれ以外は憧れのスケーターに追いつきたいとか、いう関わりはあっても
誰かよりうまくなりたいだとか、誰かに勝ちたいというモチベーションの作り方はしていない。
いつだって、自分に集中している。
演技をする前に、他の選手の演技や採点にも気を取られず、浜崎あゆみの曲を聴いているように。
誰かと競い合うフィギュアスケートではなく、自分の演技の高みをひたすらに目指す。
その自分に集中する力は、ひいては他者には(自分と同じように)
その人自身の大事なものがあると
尊重することに繋がる。
愛する力と自分に集中し他者を尊重する力。
これが浅田真央の“平和力”の源ではないだろうか。
こちらも読んで見る→羽生結弦が絶対王者になるまでのメンタルコントロールが鮮明に書かれた本「羽生結弦王者のメソッド」を読む(書評ブログ)
「伝えたい」という思いが共鳴しあったタップダンス
いつか24時間テレビがなくなるときがくれば
それは本当に私達が様々なタイプの人々と
あたりまえに個性を発揮し合って共存する社会を築けたときだろう。
私は、そういう思いでこの番組をみている。
「普通」というくくりは幻想だ。
それほど曖昧で無責任な基準はない。
耳の聞こえについても、極端に聞こえる人もいれば、全く聞こえない人もいる。
だけど線引しようとするから「障がい者」などという呼び方がいまだに存在してしまう。
人類はグラデーションだと思う。
すべては強弱の一端でしかない。
なにか一つの特徴でその人をカテゴリーに分けることなど本当はできない筈だ。
今回タップダンスに挑戦したのは耳の聞こえが弱いタイプの少年少女たち。
けれど、それがなんだろうというほどに、
彼らの「伝えようとする力」に胸を打たれた。
言葉で語るよりもずっとずっと伝わってくる思いのエネルギー。
その爆発に生命力の輝きがあった。
浅田真央という世界屈指の表現者にも一切ひけをとらないパフォーマンスだった。
「伝えたい」その思いは、エンターテインメントの根源。
どんなプロだって敵わないのは「思いの強さ」「1ステージに賭ける情熱」なのだと教えられた。
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浅田真央の物語は続く
競技選手時代の戦う浅田真央も
その限界へ限界へと立ち向かっっていく姿勢が本当に格好良かった。
一方で、ひとつの大会が無事終わったあとの
エキシビジョンにおける「戦い」の枠から外れた浅田真央には
真っ直ぐな(スケートが好き)という気持ちがダイレクトに反映されていて
とにかく心からスケーティングを楽しんでいる様子
オーディエンスへとその思いを思う存分振る舞っている姿がさらに彼女を輝かせていた。
プロフィギュアスケーターとして
浅田真央は世界に影響し続ける。
挑戦の先に必ず成長があると、生き様そのもので語りながら。
フィギュアスケートを愛する気持ちから生まれるエネルギーを
沢山の人の笑顔へと変えながら。
浅田真央-その物語の続きを楽しみにして。
浅田真央サンクスツアー(2019-2020) 開催中!
これまで応援してくれたファンのもとへ
浅田真央が全国を周り感謝を込めてスケートを届ける!
選手時代の名プログラムもメドレーで披露する、
スケートへの愛
ファンへの愛
仲間への愛 に満ちたツアーです!
2019年は残すところ
愛知(愛・地球博記念公園 アイススケート場)のみ
2020年は→大阪→長野→秋田→熊本→広島→千葉→山梨へ!!
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色んな世界の人のインタビューが見たいシリーズ
— すばら/読書者 (@subarashi_blog) June 1, 2022
得にスポーツは、実践的な考え方、メンタルの持ち方がとてもわかりやすく参考になる。
平野歩夢選手の静かな闘志。
「オレの先にライバルがいるなんて面白い。すぐに追いかけ、抜いてやる」
格好いい
左『GQ JAPAN』6月号
右 Two-Sideways 二刀流 pic.twitter.com/JAaXKuDsEk