本好きの夏の風物詩「ナツイチ」・「カドブン夏推し2023」・「新潮文庫の100冊」今年も買ってきましたー!
夏の熱気とともに、ずらりと並び始める
角川・集英社・新潮
3社の文庫フェア。
毎日仕事があるのに変わりはないのだけど、
なんだか大人の夏休み気分を感じます。
「この夏何読もう?」
それは、自分に読書という自分だけの時間をどれだけあげよう?ということだし、自分にいまだ知らない物語への冒険の扉をプレゼントすること。
一枚、一枚めくっているのは次の自分への新しい扉なのかもしれない。
もしかしたら、懐かしいあの本の新装版に出会って、知っているはずの物語に今の自分だから見えてくる新しい感情を見つけるかも。
読書感想文をどの本で書こうか、悩んだあの遠い夏休み。
そこから地続きの場所にこの文庫フェアがある。
夏と本を結びつけるもの。
それは、特別な時間。
ずっと思い出にしたくなるドキドキを、見つけにいこう。
お気に入りの書店さんでは、まだ特典揃ってないということだったので、こちらでじっくり何を買おうか選んでます。この時間が最高に楽しい。
もう決めてるのは
・太宰治の斜陽
・教室に並んだ背表紙
最近活字熱が乏しかったけれど、高まってきた! pic.twitter.com/dyu7RLdO9N— すばら/読書者 (@subarashi_blog) June 25, 2023
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新潮文庫の100冊 第一弾
・月と六ペンス サマセット・モーム (著),金原 瑞人 (訳)
こちらは、あらすじ買いです。
「天才画家の情熱の生涯」
「正気と狂気」
「人間の本質に迫る」
大好物ワードです。
・一汁一菜でよいという提案土井 善晴 (著)
こちらは、知り合い2名におすすめされたので、この機会に。
・博士の愛した数式小川 洋子 (著)
今のところ、今年のベスト本であるこちらきっかけで、
じっくり読んでみようと思いました。
生きるとは、自分の物語をつくること/小川洋子・河合隼雄
現時点で今年一番、刺さった本。
完全にタイトル買いだったのですが、
『博士の愛した数式』をきっかけに、小川洋子さんと
臨床心理学者の河合隼雄さんが、
数学の美しさ、魂について。
青春期の子供の心理学、「物語」が支える私達の脳。と、 pic.twitter.com/sJbWLvb886— すばら/読書者 (@subarashi_blog) April 25, 2023
・人間の建設 (新潮文庫)小林 秀雄 (著),岡 潔 (著)
こちらを読書中で、とても面白いので、関連本をチョイス。
数学者の方のお話を聴くのが好きです。
理系というけれど、語彙力が独特で明快な言葉遣いが爽快です。
#キュンタ
純金キュンタしおり欲しいです!
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新潮文庫の100冊 第二弾
『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ/著 、村上春樹/訳
オードリー・ヘプバーン主演の超名作映画「ティファニーで朝食を」を含む作品集を、村上春樹さんの訳で楽しめるということで。
訳者あとがきも非常に楽しみです。
プレミアムカバーはもう既に持っている作品でも、惹かれてしまいますね。
ティファニーカラーで嬉しいな。
『さくらえび』さくらももこ
もう、さくらえびいろじゃないですか!
さくらももこさんの実の息子さんが、じつは母が「さくらももこ」なのではないかと疑っている時期のエピソードが以前から読みたかったので、ついに購入しました。
帯にもまるちゃんのプリントが!
『雪国』川端康成
ほんとうに人を好きになれるのは、もう女だけなのかーーー。
美しい文章と情景描写を浴びて、天才の魂に触れたい。
カバーは、雪の色かな。
雪の中って青く見えるもんね。
鍾乳洞を覗いているみたいで好き。
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カドブン夏推し2023 角川文庫
・ドグラ・マグラ 上夢野 久作 (著)
こちらは、読書垢さんで話題だったので。
・ドグラ・マグラ 下夢野 久作 (著)
・écriture新人作家・杉浦李奈の推論 1 松岡 圭祐 (著)
こちらも、ずっと気になっていたシリーズ。
作家物は大好物です。
・斜陽 太宰 治 (著)
文豪ファンの方のツイートを読み漁っていて、凄く絶賛されていたので、心して読みたいと思います。
角川本についてはこちらにもまとめています↓
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ナツイチ 第一弾 集英社文庫
・九十九藤 (歴史時代)西條奈加 (著)
久しぶりに時代小説が読みたくなって。
あと、短い期間になってしまうけれど、
藤棚が好きなんです。
なかなかピークに見に行けないけど。
今まで見た中では名古屋の藤棚が綺麗で思い出に残っています。
・いかがなものか 群 ようこ (著)
群 ようこさんのエッセイはちょこちょこあつめています。
こちらでもご紹介しております↓↓↓
・教室に並んだ背表紙 新刊相沢 沙呼 (著)
文学少女系の世界観が好きです。
・のほほん絵日記 さくら ももこ (著)
こちらはその名の通り絵日記で、
ほっこりしたいときに読みます。
「さくらえび」も欲しかったのだけど出会わなかった。
探してみます
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ナツイチ 第二弾 集英社文庫
・パリの砂漠、東京の蜃気楼金原 ひとみ (著)
タイトル装丁買い。
・みちづれの猫唯川 恵 (著者)
装丁買いしました。
猫ものも、集めています。
🐈猫にまつわる本たち🐾
・ネオ・キャット/青化 (漫画)
・猫が見ていた/有栖川有栖さん 湊かなえさん目当てで購入(短編集)
・咳をしても一人と一匹/群 ようこ (エッセイ)
・金目銀目ねこ館/竜山さゆり (漫画)#猫好きさんと繋がりたい #猫のいるくらし pic.twitter.com/3yOwK5gCBT— すばら/読書者 (@subarashi_blog) June 5, 2022
・透明な夜の香り千早 茜 (著)
こちらもあらすじ買い。
「書店員」
「調香師」
「香りにまつわる」
が、興味ワードです。
・北のおくりもの 北海道アンソロジー 新刊渡辺 淳一 ,浅田 次郎,太田 和彦,河崎 秋子,北大路 公子 ,桜木 紫乃,堂場 瞬一,馳 星周,原田 マハ (著)
旅したい気分のときに、
避暑地に向かうように読みたい。
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追加おまけ
・ショートショートドロップス (角川文庫)
新井素子 (編),矢崎存美,宮部みゆき ,高野史緒 ,図子慧 ,萩尾望都,堀真潮 ,皆川博子,三浦しをん ,村田沙耶香 ,辻村深月,新津きよみ,松崎有理 ,上田早夕里,恩田陸(著)
萩尾望都さん、村田沙耶香さん目当てです。
・羆嵐 (新潮文庫)吉村昭 (著)
熊のことは、毎年話題になりますが、
これは読むのにかなり勇気がいるドキュメンタリーホラーだそうで、
怖いながらも知りたいので買いました。
熊についてはこちらにも書きました↓↓↓
![](https://kimagureview.tokyo/wp-content/uploads/2023/07/image_6487327-15-1024x1024.jpg)
冊子見てるとまた…買い足し分です
・短編宝箱 (集英社文庫)
東野 圭吾 ,道尾 秀介,米澤 穂信,朝井 リョウ,浅田 次郎 ,伊坂 幸太郎,荻原 浩 ,奥田 英朗,西條 奈加 ,桜木 紫乃 ,島本 理生(著)
朝井 リョウ さん,伊坂 幸太郎さん,島本 理生さん目当てです。
早速冒頭の伊坂さんを読みましたが、さすがの面白さでした!
・世界でいちばん透きとおった物語(新潮文庫nex)杉井 光 (著)
こちらは、読書垢で流れてきてとても気になりました。
「ミステリ作家」
「編集者」
「父の遺稿」
気になるワードに惹かれて。
2022年のフェア購入本はこちらです!
ちなみに去年はこちらをゲットしました。#ナツイチ #集英社文庫 https://t.co/uBCGqSrBvW
— すばら/読書者 (@subarashi_blog) June 28, 2023
発注いただきました!/朝井リョウ こちらについては、この記事で紹介しております。↓↓↓
朝井リョウエッセイ3部作「時をかけるゆとり」「風と共にゆとりぬ」「そして誰もゆとらなくなった」と「発注いただきました!」その自意識の世界。
よだかの片想い/島本理生
よだかの片想い/島本理生 こちらについては、この記事で紹介しております。↓↓↓
こちらも去年のセレクトです。
ご参考にしてもらえたら嬉しいです♪#キュンタ #新潮文庫の100冊 https://t.co/cZYCB0n4iC— すばら/読書者 (@subarashi_blog) June 28, 2023
新潮文庫の100冊 2022購入分
つめたいよるに/江國香織
江國香織さんの短編集です。
江國さんワールド全開であり色合いがどれもまるで違う唯一無二の本。
「さくらんぼパイ」というお話が好き。
タイトルの想像とは違う感じがするんじゃないかな。
熱帯夜にこころしずかに読むのもいいし
「つめたい」に素直さと寂しさと透明感がある。
少女的視点を永遠に失わない、ずっと世界とみずみずしく触れ合っているような感性が大好きです。
日日是好日(にちにちこれこうじつ)/森下典子
黒木華さん主演で「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-」として映画化された森下典子さんのエッセイです。
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―/二宮敦人
島本和彦先生の「アオイホノオ」に出てくる芸大仲間の個性あふれる言動が大好きなので、こちらも覗いてみたいと思いました。
白いしるし/西加奈子
恋愛小説が読みたい気分で、しかもなんか爽やかじゃないものがよかったので、こちらを選びました。
本は「きっかけ」が大事
ほっといても、次々読みたい本が溢れて全然追いつかず
この仕事が終わったらあの本を、と思いつつ
いざ時間が空いた時の気分は違っていたり。
今すぐは読まないけど、数年後に手を伸ばして、
「この本買っといてくれてありがとう!」と過去の自分に感謝したり。
でも、私の場合は仕事が忙しすぎる時とか、明らかに本に手を伸ばすペースが落ちるときがあって、
そういうときって、メンタルが疲弊しているサインなんです。
逆に、意欲的に生きてるときは、本が欲しくて読みたくてたまらなくなる。
最近いつのまにか疲弊期に入って、漫画の方が読みやすかったり、
欲しい本がピンとこなかったりしていました。
そんなときに。
はじまったこの文庫フェア。
ちょうど春を越えて梅雨だったり、みんな少し疲れてる時期かもしれない。
そんなときに気軽な「文庫」というかたちで、ズラリ並んだ書店に行くと、スイッチが入ります。
「文庫」になっているということは、支持する人が多かったということ。ここには、たくさん人の心を動かした本しか並んでいない。
装丁買いでもいい。タイトル買いでもいい。
目が合う本ってある。
実は、本から離れてしまっているときこそ、
本当は物語が必要なときだったりする。
今の自分がなんとなく物足りなくて、だけどどう現状を打破すべきかわからない、何かを変える、そのエネルギーが湧いてこない。
そんなとき、本当は人の言葉に触れてみるといい。
自分の人生というままならない物語から一旦離れて、人の人生に身を委ねてみる。ファンタジーに飛んでみる。
そんな自由な本の旅をしているうちに、
はっとする言葉に出会って、感情が動き出して、また自分の人生が進み出す。
本は「きっかけ」が大事。
それをくれる書店さん、出版社さん、そして作家のみなさん。
本当にいつもありがとうございます。
書店ラブ
兄弟と本選びに行き、お互い肩がもげそうな重さを抱え
「ねえいつかさ、 この文庫フェアのときに、新刊以外全部持ってる!って時が来るのかな。」
などと、このリアル書店での楽しい時間がずっと続きますようにと願った夏。
永遠書店ラブです。