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名探偵コナンファンが島本和彦にハマった話:前編(アオイホノオ・燃えよペン・吼えろペン・アニメ店長)

ショートエッセイ

島本和彦先生にハマって。(前編:漫画家熱がやってきた!)

島本和彦先生(漫画家)の沼に昨年(2020年)突如ハマりました。

『炎の転校生』、『逆境ナイン』、『燃えよペン』、『吼えろペン』、『アオイホノオ』などを手掛けている漫画家さんです。

きっかけは青山剛昌30周年本

きっかけはこの本です。

「名探偵コナン」の青山剛昌先生の30周年本。

この本の中で、島本先生と青山先生の対談が、面白すぎたんですよね。

この対談を受けるに至った、いや、受けて立つに至った経緯を漫画にしたものも、最高で。

 
作業机、編集者さんとの打ち合わせ、編集者さんにボンディのカレーの差し入れを頼むLINE・・・
 
私は、漫画家さんにまつわるすべてにとてつもなく憧れがあります。
 

小学生の頃の友人が漫画家さんへの憧れを掻き立てた

 
それは遡ると小学生の頃。
 
クラスメイトのお家に遊びに行ったとき。
 
「これ、みせてあげる!」
 
と、いきなり友達が自分で書いた漫画を見せてくれたんです。
 
その原稿は、私のものとも変わらない普通の小学生の勉強机の、
あのドラえもんが出てくる引き出しから飛び出してきました。
 
(・・・す、すごい。ちゃんとコマがあって、キャラが喋って、プロみたい!)
 
似たような勉強机でこんな夢みたいなものを一人コツコツ書いていたあの友達。
 
ただの小学生じゃない。
 
私にとっては、あの友達は漫画家だった。
 

漫画を描ける人への強い憬れ

 
それからしばらく、いや10年以上、自分で漫画を書いているという人に会うことはなかった。
 
音楽をやっている友達とか、舞台をやっている友達とか、色々すごいなと思う人はいる。
 
ライブや演劇に呼ばれれば必ず行くし、観客席にいる側とは違う、特別な存在だと眩しくも思う。
 
それなのに、どうして漫画家だけひときわ特別に思えるんだろう。
 
クラスメイトが芸能人になったとか、アイドルにスカウトされたとか、スポーツ選手になったとか、そういう衝撃を、
 
「漫画を描いてるんだ。」という一言が軽く超えてしまう。
 
多分あのとき、小学3年生の自分にとって、はじめてプロみたいなことをしている友達に気づいた。
 
あの衝撃が忘れられないのかもしれない。
 
いつもみんなと一緒にくだらない話をしたり、理科の実験をしたり、休み時間にドッジボールしたり、そんな毎日の中で、
この子はプロみたいな道具を集めて原稿用紙に漫画をかいていたんだ!
同じ年なのに凄すぎる!
 
そのとてつもない憬れが、たぶん今も続いている。
 
それから中学生になっても、高校生になっても、その子に会うことがあれば、
 
「漫画描いてるの?」と聞いていたけど、
 
段々と反応が薄くなっていって、大学受験の頃には「違う夢が見つかった。」と教えてくれた。
 
それは、残念そうな言い方でもなく、もともと多趣味で自分のあらゆる可能性に対してオープンに
なんでもとにかくやってみるというようなポジティブな彼女だったので、
挫折とかそういうことでなく、漫画は趣味に、ということなのだと思った。
 
「そう、頑張ってね!」と言ったけど、さみしかった。
 
身近にいた憬れの漫画家さんが、他の道を選んでしまった。
 
彼女が選んだ道はとても立派なものだったし、ちゃんと現在でもその世界で活躍していることは知っている。
 
だけど、あのとき芽生えた漫画家さんという人間への興味は、私の中から消えることはなかった。
 

まず漫画家本にハマる

実は青山剛昌30周年本を読んでいた頃、

大人になって初めて「私、漫画を描いているんです。」という人に出会いました。

それを聞いたとき、私は驚きもせず「ああ、描くだろうな」と彼女を見て思ったのです。

素人のものではない情熱が言葉の端々に現れていたから。

彼女に出会って、私の漫画家熱は再熱しました。

そんなこともあり、青山剛昌30周年本を読んだ時点では、まだ島本先生の作品までいかず

まずは「漫画家本」を集めるようになりました。

作品そのものより先に漫画家さんへの興味が溢れたからです。

いろんな漫画家さんのインタビューを読みたい熱が止まらなくなったのです。

“漫画家”という、このすべからく情熱的で、独自のワールドや美学を持っていて、それを自身の手で世界へ発信できる。そんな特殊能力を持った人物たちの生態をもっとよく知りたい。

それで集めた漫画家本はこちらです。

以来私の本棚は“漫画家を目指す人の本棚”のようになりました。

実際には、絵を描くことが子供の頃から苦手だったので、自分がなりたいとは全く思わない、ひたすら憬れの職業なのでした。

(でも、来世は編集者か漫画家アシスタントになって、間近で漫画家さんの日々の目撃者になって支えたいという妄想を抱いています。今世は文筆に捧げるつもりです。)

 

・島本和彦本

・『週刊少年ジャンプ』40周年記念出版 マンガ脳の鍛えかた (愛蔵版コミックス)

島本和彦先生・一条ゆかり先生にどハマリする

我ながら読みすぎだ笑。

この12冊を一気に読んだのです。

その中で、島本和彦先生、一条ゆかり先生の生き様に心を強く打たれました。

漫画家さんの中でも特に情熱的と言えるお二人ではないでしょうか。

仕事に対する徹底的に「プロ」の姿勢。

漫画家という仕事に対するひりひりするような美学。

お二人から出てくる言葉の全てが発火しているように熱い。

この時点で、一条ゆかり先生については子供の頃から「りぼん」を読んでいたので、

当然作品も通ってきているのでさらにエッセイなどを通して、こんな生い立ちから這い上がってあの麗しい物語を紡いでいったのかと、

改めてそれらを沢山読ませてもらっていたことに対する感激を抱きました。

一条先生については、ちょっとまた別で色々書きたいと思います。

作品より先に島本先生という人間性にハマる

だがしかし、島本先生については作品の前に漫画化本やインタビューから入ったことで、

作品よりも島本先生という人間の方に興味が先にいってしまいました。

しかし最初に手にすることになる「アオイホノオ」という作品は、

自身の青春時代をもとに、芸術大学の大学生だった頃から、少年サンデーでプロの漫画家になっていくという物語。

はい。そうです。

ここで沢山の「漫画家本」を経たことで

私の中で、膨れに膨れあがった漫画家さんという特殊な存在に対する憧れと、まだまだ衰えることのない興味。

それが、漫画で読める・・・!

私が読みたかったものはこれじゃん!

というものを、島本先生の「アオイホノオ」は与えてくれました。

島本作品は読むエナジードリンク

本当にごくごくと飲むように読みました。

新品で本当は全部揃えたい!

でも「アオイホノオ」以外を全巻新品で揃えることは容易くなかった。

メルカリにもヤフオクにもまんだらけにも頼った。

あ、まんだらけでかったのは「アンノ対ホノオ」です。

「ゲッサン」も買うようになった。

「サンデーGX」も買うようになった。(島本作品が載るときだけ)

私の中に島本作品が増えていくたびに、生きる情熱みたいなものが

体内で生成されていく。

ビタミンとかミネラルとか、本当は必要で気づかず不足していた栄養素が波なみと注がれていく。

出会うべくして出会ったのかもしれない

私はこの「情熱」に飢えていたんだ。

(後編へ続く)