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明日、私は誰かのカノジョ/をのひなお(漫画)9巻~11巻 読了 風俗嬢、アイドル配信者、推し活、宗教と洗脳

漫画

明日、私は誰かのカノジョ/をのひなお(漫画)9巻~11巻

明日、私は誰かのカノジョ

 

レンタル彼女、パパ活、整形依存、風俗、ホスト狂い・・・

現代を生きるリアルな若者を描き

ヒリヒリするような感情を読む側に体感させる。

 

2022年吉川愛さん主演でドラマ化もされ、(tver、Disney+

衝撃をどよめきを起こしている漫画だ。

 

サイコミで配信され、

現在(2022年8月時点)で11巻まで単行本が発売されている。

 

9巻~11巻では

高級ソープ嬢、配信者、歌い手、推し活にスポットが当たっていく。

 

みんな何かを盲信している。

推し。お金。夢。恋愛。

何も信じないで生きることのほうが難しい。

何かに期待して、裏切られて、信じていたはずのものを憎み始めたり。

そんな人間の弱さやどうしようもなさに切り込んでいく章がはじまります。

 

1巻ずつご紹介していきます。

※感想にはネタバレを含みますのでご注意ください。

1巻~4巻はこちら

5巻~8巻はこちら

 

作者は をのひなお さん

明日、私は誰かのカノジョ」の作者をのひなおさんのインタビューはこちら。

「文春オンライン」インタビュー

ホストにハマり、大学をやめ性産業へ…『明日カノ』作者が語った“ホス狂”がここまでリアルなワケ 

https://bunshun.jp/articles/-/44724

ねとらぼ インタビュー

パパ活、整形、ホス狂い―― “夜の街”が熱狂する漫画「明日カノ」作者×オタクホスト「阿散井恋次」対談

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2012/18/news009.html

音楽ナタリー インタビュー

ミオヤマザキ×人気マンガ「明日カノ」作者・をのひなおインタビュー|“生きづらい”女の子たちのリアリティ – 音楽ナタリー 特集・インタビュー

https://natalie.mu/music/pp/soundally_mioyamazaki 

明日、私は誰かのカノジョ 9巻

番外編の続きから始まる9巻。

ゆあてゃの高校生時代。

唯一親しみを持っていたおばあちゃんが亡くなる。

親友のみぽつは大学受験を控え、みぽつの母親からよくおもわれていないゆあてゃは距離ができてしまう。

父親も、誰も信用できない。

すぐに干渉してくる、詮索してくるこの田舎が大嫌い。みんな嫌い。

そしてたどりついた新宿歌舞伎町。

君なら稼げるよと声をかけられ、

初めて自分に価値が見出される。

そして担当ホストのハルヒに出会うーーー。

Episode,05 洗脳

ここからは現役大学生である留奈(るな)の物語。

現在休学中で、お金を貯めるため高級ソープで伊織(いおり)として勤務する。

吉原の高級ソープということで、比較的品のある客がくるとはいうものの、

やはりキツい仕事。こんなにつらい思いをして稼いだお金を他人に使うなんて信じられないと、

周りの推し活やホストにつぎ込む嬢たちを冷ややかな目で見る。

緊急事態宣言中、客入りも少なくどうにか太い客を掴めないかと、思考を巡らせる留奈。

そこへ新規の客が。

「喫茶店からの」お客さんという表現があり、

どういう意味なんだろうと調べたところ

吉原には、風俗情報が見れる喫茶店があり、そこからの紹介だと

5000円引きとかそういう仕組があるらしい。

やってきたのは、人気のアイドル歌い手であり配信者のバシモト)隼斗)

一見若く、お金を持っていなさそうなので、留奈の求める太い客にはならなそうだとバシモトを見限るが、内心「給料分は働くけど」と仕事に関してはとてもきっちりしている。

しかし、脱いだジャケットや時計をみるとハイブランドで固めている。

もしかしたら、お金を引っ張れるかもしれない。

しかし、いつものおじさん客相手なら脳内にあるマニュアルも

若いバシモト相手だと上手く働かない。

どうしたものかと想いを巡らせつつ、営業ラインでつないでおく留奈。

バシモトには、沢山のファンが居る。

配信者の一挙手一投足は、ファンから監視されているようで、

女性問題というミスは即刻炎上。

息の詰まる日々を過ごしていた。

そんな中、大学を休学してお金を稼ぐと決めている留奈は、

頼れる太い実家もないし、自分を律してブレずに今はお金を貯めることに集中しており、自分の行き方もちゃんと自分で決めてきた人物。

客との駆け引きも、人間心理も、並大抵の経験量ではない。

そんな留奈から、人を人と思わない方がいい、

ファンがみんないい人だと思うな、などと芯のある言葉をもらい

バシモトの心は救われていく。

そして二人は店外で会い、金銭のやり取りがない体の関係に。

留奈が今更できないといった、その行為に本人が一番驚く・・・。

明日、私は誰かのカノジョ 10巻

Episode,05 洗脳

コロナで働いていたキャバクラが潰れて 

高級ソープで働いている留奈。

 

同じ大学のリナと雪に客と付き合うことへの迷いを聞いてもらう。

恋愛に浮かれている自分が怖い。

 

お金だけを信じて生きてきたのに。

お金だけは自分を裏切らない。

その気持ちは雪とぴったり重なり、わかりあえる。

 

しかしバシモトから連絡があり、

会う流れに。

二人で食事をしていると

さらっと「この後ウチくる?」というバシモトに

セフレになるのは嫌だなど、キツめに言う。

 

「じゃあ付き合う?」などと語調がふわっとしたバシモト。

私は風俗の仕事は辞めない。

ちゃんと考えて言ってるのか。と留奈が詰め寄る。

 

しかし、留奈自身が考える「男って」というイメージが

ソープ店の客のことだけになってしまっていたことに気付かされる。

 

はっとした留奈は、バシモトとの交際を受け入れていく。

 

歌い手という界隈のことを全く知らない留奈。

自分は、体を張って実際の接客でお金を稼いでいる。

対してバシモトは配信で歌ったり喋ったり、ライブをしたり。

直接触れられない相手にこんなにお金を落としてくれるファンがついているということも信じられない。

けれども留奈にとっては知らないことばかりで、

新鮮だった。

 

ぐずぐすと悩みを膨らませがちなバシモトも、

留奈といるようになって変わっていく。

きっぱり自分の意志を表現し、自分で決めた目標に対してブレない留奈の影響で、歌い手としての活動にもさらに力が入っていく。

 

しかし、バシモトにはガチ恋のファンが多い。

毎日の配信に投げ銭をしてくれるファンたちの監視の目は厳しく・・・。

 

そして留奈も、バシモトといることで変わっていく。

二人でいる時間に価値を見出し、

幸福感に浸っていることで、

割り切っていたはずの仕事に行きたくないという感情が芽生える。

 

どうして今までこれが平気だったんだろうと

ソープ嬢のする行為を受け入れられなくなっていく。

 

そんな中、留奈が店の写メ日記に載せた画像のワインボトルへの映り込みから、バシモトに女がいるという炎上が起こる。

さらに、留奈(伊織)のアカウントまで特定され

大炎上のさなかに放り込まれる二人・・・。

 

そして、バシモトのファンである

高校生の心音(こころ)アカウント名:ぽぽろ

は、純粋に真剣に推してきたバシモトの女関係を知りショックを受ける。

明日、私は誰かのカノジョ 11巻

Episode,05 洗脳

バシモトと留奈の炎上。

留奈のお店の掲示板にまで誹謗中傷が書き込まれる。

営業妨害であるし、まず必死で働いてお金を稼いで自立してきた

これまでの自分も今までの自分も貶めようとする人間は許せない。

留奈は、バシモトのファンの書き込みに対して訴えるという。

バシモトは、ファンはまだ若くて善悪の判断がつかないとか、

留奈の味方になってくれない。

口論ののち、バシモトがファンをコントロール、洗脳しきれなかったせいと言い放つ留奈。

それに対して、留奈こそお金に洗脳されていると言ったバシモト。

そこで留奈のバシモトへの糸が切れる。

豊かな環境で育ってきた

愛情をたっぷり受けて育ってきたであろう

バシモトには私のことはわからない。

そう、私はお金だけを信じて生きてきた。

簡単に溶けないから洗脳なんだわ

出典『明日、私は誰かのカノジョ』11巻 著者:をのひなおCygames(連載)小学館(単行本)

留奈はきっぱり別れを告げてバシモトのもとを去る。

好きだったのは嘘じゃない。

だけどバシモトはお金以上にはなれなかった。

もう無理になっていたはずのソープの仕事なのに

留奈は太客の沼黒さんを必死でつなぎとめる。

自分で稼いで、生きていくために。

やはりここでも、愛を選んでハッピーエンドとはならない。

生きていくにはお金が必要。

お金より愛なんて言えるのは

安定して生きていけるだけのお金を持った人間だけだ。

一方、バシモトの熱心なファンだった心音は、

初めてライブに行き、直接本人に会ってやっぱりファンを降りられないと思うが、

その純粋だった感情はねじれにねじれて

眼から輝きを失い、虚無顔と作った笑顔を手に入れ

アンチ化していった。

Episode,06 What a Wonderful World

ここからは留奈と同じ高級ソープで働いている江美(源氏名:菜々美)の物語。

年齢不詳だが、実は40代。

若いときから夜職しかせずきた。

はまっているスピリチュアルの先生がいる。

父の死を期に実家に戻り、

昼職へ転向しようとする。

そこに、若い頃つるんでいたサチコ(既婚子持ち)が現れて・・・

二人は「若くて綺麗なうちに死にたい」そう言い合っていた仲だったが・・・