アダム・グラント GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代(人生を変えた1冊)

アダム・グラント GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代 メンタル

与えるか・奪うのか 人との関わり方で成功する人

あなたは与える人(ギバー:GIVER)ですか?

それとも

奪う人(テイカ-:TAKER)でしょうか?

はたまた

損得で動く人(マッチャー:MATCHER)でしょうか?

この日々移り変わる複雑な世界で

誰もが生き抜くために必死であることに変わりはない。

無数にある選択肢の中で

何が正しいのか

確信がもてないままに進むしかないことだってある。

今日まで真理と思っていたことだって

明日には覆るかもしれない。

そんな人生をどんな姿勢で歩むのなら

人は「成功」するのだろう。

 

この本は、その疑問に明るい道筋をすっと示してくれます。

迷いの多い人生に。

より平和に向かう世界のために。

この本を読み終わる頃、あなたの中に起こる変化を楽しみに。
ギバー、テイカー、マッチャー が歌詞に出てくる曲→「ファンク・ザ・ピーナッツのSPOIL!」音楽レビューへ

「成功」とは何だろう?

この本で言う「成功」とは

単に一度のプレゼンで勝ったとか

受験に成功したとか

選挙で当選したとか

短いスパンの結果のことではない。

長年に渡って、自らの目標へとコミットし続け

結果を残し続ける人たちは

どんな共通点があるのかということ。

よく言われる

「プロとは、安全に長期間その事業を続けられること」

のように

単発の勝利に一喜一憂するうちは

まだプロと呼べず

アマチュアかそれは趣味であるというように

「プロの仕事とは何か」

 

にまで言及してくれているのが

どんなジャンルの仕事をする人にとっても頼もしい。

アダム・グラントってどんな人??

アメリカの名門であるペンシルベニア大学 その経営学部(ビジネススクール)通称ウォートン校にて 学校史上最年少で終身教授になった 組織心理学の研究者です。 そのため単なる自己啓発本とは一線を画し 膨大な検証に基づく 「データに証明された使える処世術」を この本ではいくつも紹介してくれています。

とにかくわかりやすくて読みやすい!

全382ページの本書ですが

読書慣れしている人ならば一日で読めます。

文の難解さにつまづくことなく

すーーーっと読めてしまえる非常に簡潔にまとめられた

ムリのない論理展開。

成功者達の再現VTRを見ているような

ドラマを感じるリアルストーリー。

こんなに人生に重要な議題を

サクサク伝えてくれる。

借り物の論理でない

自らの知識として日記を書くように

飾らない言葉で。

まっすぐに「読者にとっての読みやすさ」にフォーカスして書かれており

それこそが筆者の「GIVER」としての

他人の利益のために尽くせる精神

を何より表している。

「これを書きたい!」「これを聞いてくれ!」ではなく

「こんな知識があなたのお役に立てれば。」

という謙虚さが滲んで見えることに

とてもありがたい気持ちになるのです。

 

テイカ-(奪う人)が得られないもの

損得勘定とは悪なのでしょうか?

聖人君主のようなふるまいが自分にできるだろうか?

見返りを求めず行動することが出来たら良いけれど

お人好しで終わってしまうのでは・・・?

自己の利益を最優先させるテイカーにも理由があります。

いつ返ってくるかわからないお返しよりも

今すぐ目先の利益を確保したいと思うのも一理あります。

刹那的に生きるのがポリシーというのならばそれでよいのかもしれませんが

本当の意味で自分の人生を豊かに導いていく「成功」を手にするには

長期的な目線が必要になります。

眼の前の奪い合いに一度勝利したとて

人生はそこからまだまだ続いていくのです。

「あの人は自分の利益だけを最優先させる人だ」という評価を得てしまっては

未来の自分に不利益になります。

そして、どんな世界であろうと

「仕事」とは誰かのニーズを満たすもの。

その意味で、テイカー的思考では

ギバーに及ばなくなる限界があるのではないかと感じました。

ギバー、テイカー、マッチャー が歌詞に出てくる曲→「ファンク・ザ・ピーナッツのSPOIL!」音楽レビューへ

なぜギバー(与える人)という考え方が成功に不可欠なのか?

パン職人が、パンを食べる人のことを考えて日々パンを焼くように

漫画家が読者の反応を気にしながら連載を続けていくように

「他人のため」という思考が仕事の成功を左右します。

もし自分がテイカ-なら

自分の利益というたった一人のサンプルでしか物事を図れません。

しかしギバーなら

周りのあらゆる人のために自分は何が出来るか。

自分の仕事を受け取るお客様のために何を工夫すべきか。

そういった思考パターンが定着することにより、

世間のニーズにより合致した商売展開が出来るようになるのではないかと

本書に出てくる数々の成功者達を見て思いました。

それこそがギバーの成功の秘訣なのではないでしょうか?

GIVE&TAKEを読んで私の何が変わったか

例えば他人のために親切にすることを、ためらうことがあります。

偽善者と思われるのではないか。

いい子ぶっちゃって。そんなことを子供の頃言われたような。

けれども、それはあまりに狭い世界の見解だったとわかりました。

人間社会はチーム戦なのです。

今いる会社の仲間。

取引先の会社の方々。

共に暮す家族。

定期的に集まる友人たち。

はたまた同じ街に住む人々。

日本に住む人々。

地球を共有する人類。

どこまでいっても私達は属する人であり、協力は不可欠で、自分の利益として切り離して考えられる領域など一つもないのだと思います。

だからこそ、自分の思う「成功」・・・叶えたい事柄や実現したい生活を手にしたいのなら、それもチーム戦なのです

今日会う人々に何が出来るだろう。

人それぞれ、出来ること、得意なことは違う。

それを各々が伸ばして、必要なときに協力する。

おそらくそれが合理的で各個人を尊重出来る生き方なのかもしれない。

自分が出来ることを進んで示すこと。

相手の求めるものを理解しようとすること。

その考えは小さな家族という単位だって、企業の中だって不可欠で、

より多くの人の利益のためのことを考える力は

すなわち仕事としても人生としても

「成功」に結びつくもので

なぜなら、その「多くの人」の中には自分も入っているのだから

結局は他者のことも自分のことも同時に助けているのではないでしょうか。

ギバー、テイカー、マッチャー が歌詞に出てくる曲→「ファンク・ザ・ピーナッツのSPOIL!」音楽レビューへ

なんとかしてあげたい→なんとかしたい→なんとかしよう の力

 

自分の一人の利益のために頑張る時と

周りに助けたい人がいる時。

どちらがより頑張れるだろう?

自分の具合が悪いのは気を紛らわせて乗り越えたとしても

人が体調悪そうにしていたらすぐに休ませてあげたくなる。

その人の困っていること、痛み、同じように理解することが難しいだけに

とにかく早く問題を取り去ってあげたいと思う。

そこに、テイカーには取得できない行動力が発揮されるのが

ギバーなのかもしれない。

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この本を読み終えた時、きっとあなたの心は軽くなっているはず。

これから自分が何をすれば良いのか。

それがわかるから。

あなたの素晴らしい人生の続きのために。