ジェイ・ストーム発足から勢いが増す「嵐らしさ」を深めていく楽曲たち
一人の人間でさえ、一面的には語れない。
それが5人いる。
「嵐らしさ」のなかに
「大野さんらしさ」
「櫻井さんらしさ」
「相葉さんらしさ」
「二宮さんらしさ」
「松本さんらしさ」
が含まれているはずだが
「嵐」というひとつの人格もあるように思える。
それを形作ってきたのが一つ一つの楽曲で語られてきたストーリー。
積み重ねてきた感情の連なりでもあるだろう。
ジェイ・ストーム発足から、堀が深くなっていく「嵐らしさ」について
累計売上2,009,637枚を超えついに200万枚。
ダブルミリオンを達成。
嵐の歴代アルバムセールス1位となった
嵐の20周年を記念したベストアルバム
「ARASHI5×20 ALL BEST!! 1999-2019」から紐解くべくレビューしていきます。
※あくまで個人的感想です。
こちらも読んでみる→「BRAVE」嵐とラグビーの共通精神”One for all, All for one”が共鳴した嵐史上最強ソングの誕生(音楽レビュー)
「ARASHI5×20 ALL BEST!! 1999-2019」Disc 1 収録曲
Disc 1 収録曲
1.A・RA・SHI
2.SUNRISE日本
3.HORIZON
4.台風ジェネレーション-TyphoonGeneration-
5.感謝カンゲキ雨嵐
6.君のために僕がいる
7.時代
8.a day in our life
9.ナイスな心意気
10.PIKA☆NCHI
11.とまどいながら
12.ハダシの未来
13.言葉より大切なもの
14.PIKA☆NCHI DOUBLE
15.瞳の中のGalaxy
16.Hero
⑩PIKA☆NCHI 2002年10月17日発売
作詞 相田毅 作曲 谷本新 編曲 CHOKKAKU
※嵐主演の映画「ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY」主題歌
嵐主演の映画「ピカ★☆ンチ LIFE IS HARD たぶん HAPPY」エンディングテーマ
歌詞はこちら→ PIKA☆NCHI 歌詞
V6井ノ原快彦さんの青春時代を元に作られた
東京のマンモス団地が舞台の映画主題歌です。
まだ何者でもない青年たちの
だからこそ無限とつながっているようなそんな日々。
「なにもない場所に立つ」という強さ。
築き上げたものがまだない、
一見するとガラクタのようなものばかり転がっているように見えても
これから進んでいく道で、きっとそれは輝きはじめるんだろうというような
意志を秘めた原石のような無骨さで、「とにかく前へ」と動き出す力を感じるこの曲。
大げさな展望じゃなく、夢見がちな少年でもなく
「今立っている場所」をリアルな感触で捉え、
例え今ここに何もなくとも、ここからしか繋がらない未来があると
確信している。
何もない場所から 何もない今日から 生まれるものがある
意味のないものから 理由のないことから 始まる夢がある
信じたいよ
出典 PIKA☆NCHI 作詞 相田毅
という願いを
「信じたい未来にするんだ」という原動力に変えていく強さが根底に流れている曲だ。
⑪とまどいながら 2003年2月13日発売
作詞・作曲・編曲 オオヤギヒロオ
※櫻井翔主演日本テレビ系ドラマ「よい子の味方」主題歌
歌詞はこちら→ とまどいながら 歌詞
前作「PIKA☆NCHI」のハードさから打って変わって
自分の弱さと向き合う切実さが胸を掴む。
SMAPの「夜空ノムコウ」のような位置づけに感じる。
ジャニーズのショーアップされたきらびやかな世界から一転して
ふと一青年に戻る時。
どんな派手な場所にいようと、内面に巻き起こる弱さや不安は誰にでもあって
その意味では自分たちともなんらかわらない人間なのかもしれない
そう思わせる「親近感」を生むような内容。
「とまどい」という感情に
大野さんの声が恐ろしいほどにハマっていく。
ソロパートでの奥に淋しさや不安を漂わせた震えるような声。
そこに他メンバーの声がそっと重なって
「とまどう感情だって、みんなそうなんだ。」
と弱さを認める強さに変わり
現実に立ち向かう勇気になる。
この曲では全メンバーの声の主張がとても強くなってきており
今につながる「嵐の歌声」に近くなってきた印象だ。
この曲を聴いて、すごく腑に落ちた感が生まれた。
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何故かと言うと、デビュー曲「A・RA・SHI」のジャケット写真や
ハワイでのデビュー会見の映像などで目にした、メンバーの表情に名前がついたと思ったから。
ずっと感じていた気持ちを言語化してくれた。
そして、「とまどいながら」
それでも逃げずに進んでいく姿勢でしか
手に入らない偉大な未来があると今に示していてくれるから。
きっと「不安だけど飛び込む」力は、生きていく上で必須だ。
人生は完璧な状況がいつも揃うわけじゃないから。
とまどわないから強いんじゃない。
とまどっても進み続けることが強い。
それを教えてくれた名曲だ。
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こちらも読んでみる→「BRAVE」嵐とラグビーの共通精神”One for all, All for one”が共鳴した嵐史上最強ソングの誕生(音楽レビュー)
⑬言葉より大切なもの 2003年9月3日発売
作詞 TAKESHI 作曲 飯田建彦 編曲 石塚知生 RAP詞 櫻井翔
※二宮和也主演 TBS系金曜ドラマ「Stand Up!!」主題歌
歌詞はこちら→ 言葉より大切なもの 歌詞
二宮さん主演で山下智久さん、成宮寛貴さん、小栗旬さんとともに
青春の甘酸っぱさをリアルにコミカルに描いたドラマの主題歌に。
はじめてRAP詞に櫻井翔さんの名前が登場しました。(シングルでは)
「ハダシの未来」と両A面のこの曲
嵐流のロックが出来上がりつつある。
嵐のロックとは何に抗うものなのか。
ストレートに時代に?
社会体制に?
ふがいない現状に?
何かと1対1で対峙してぶつかりあうというよりは
もうすでに自分の中に核となる信念があって
言葉よりも大切なもの ここにはあるから
出典 言葉より大切なもの 作詞 TAKESHI
というように
「流されない自分でいる」
周りに合わせて己を変えたりしない
「そのままの自分でいる」
強さを押し通していくこと。
どうしてそれが出来るかというと
自分にとっての
「大切なもの」
を抱きしめて歩いているから。
誰かに言葉で伝えられるようなスローガンなんかじゃないけれど
確かにそれは「ここにある」から。
このあたりは「ナイスな心意気」の
周りにわかりやすく生きてなんかやらないさという
生き様にも繋がっている。
その姿勢に
今ある世界の普通を変えていこう。
散々言われてきたことが真実かは怪しい。
周りで見えてるものがすべてじゃない。
そういった
「目に映る(うわべの)世界」と
「自分が真実だと思う世界」
そこを戦わせて 納得のいく未来を掴み取ろうとする姿勢。
それが嵐流のロックなのかもしれない。
そう思わせてくれる曲だ。
嵐“5×20″シリーズ第2弾、20周年のBEST CLIPS
嵐20周年を記念したビデオ・クリップ集
「5×20 All the BEST!! CLIPS 1999-2019」が発売。
6月にリリースした20周年ベストアルバムに続く“5×20″シリーズ第二弾はビデオ・クリップ集。
ベストアルバムと同様デビューシングル「A・RA・SHI」から2018年リリース「君のうた」まで
嵐シングル表題曲のビデオ・クリップ63本を収録!
嵐20年の音楽活動の軌跡を多彩な映像で楽しめます!
【収録内容/仕様】
・ トールケース
【収録曲】
※初回限定盤&通常盤 共通収録
1「.A・RA・SHI」
2「.SUNRISE日本」
3「.台風ジェネレーション-Typhoon Generation-」
4「感謝カンゲキ雨嵐」
5「君のために僕がいる」
6「時代」
7「a Day in Our Life」
8「ナイスな心意気」
9「PIKA☆NCHI」
10「とまどいながら」
11「ハダシの未来」
12「言葉より大切なもの」
13「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」
14「瞳の中のGalaxy」
15「Hero」
16「サクラ咲ケ」
17「WISH」
18「きっと大丈夫」
19「アオゾラペダル」
20「Love so sweet」
21「We can make it !」
22「Happiness」
23「Step and Go」
24「One Love」
25「truth」
26「風の向こうへ」
27「Beautiful days」
28「Believe」
29「明日の記憶」
30「Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~」
31「Everything」
32「マイガール」
33「Troublemaker」
34「Monster」
35「To be free」
36「Lφve Rainbow」
37「Dear Snow」
38「果てない空」
39「Lotus」
40「迷宮ラブソング」
41「ワイルド アット ハート」
42「Face Down」
43「Your Eyes」
44「Calling」
45「Breathless」
46「Endless Game
47「Bittersweet」
48「GUTS !」
49「誰も知らない」
50「Sakura」
51「青空の下、キミのとなり」
52「愛を叫べ」
53「復活LOVE」
54「I seek」
55「Daylight」
56「Power of the Paradise」
57「I’ll be there」
58「つなぐ」
59「Doors 〜勇気の軌跡〜」
60「Find The Answer」
61「夏疾風」
62「夏疾風」(高校生コラボver)
63「君のうた」
『コンビニ人間』村田沙耶香
— すばら/読書者 (@subarashi_blog) September 30, 2022
大体の人間が思う「普通」の枠組みに当てはまるように、周りの人に擬態したり、マニュアルに沿って役割に徹し、自分の意思・主張を極力表に出さぬよう生きていく主人公。コンビニという無駄のない「必要」が凝縮された空間のように、この少ないページ数で密度濃く展開して pic.twitter.com/afMbTdUP1p