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BL初心者がファンになった5冊!(オールドファッションカップケーキ/バッドロマンス・フリーク・ショー・・・)

書評

BL初心者が見事にファンになったこの5冊!

(オールドファッションカップケーキ/バッドロマンス・フリーク・ショー/Less Than Perfect/窮鼠はチーズの夢を見る/緑と楯)

BLの世界の扉は突然開いた

BLを読んでみたい。

でも何から手を付ければいいかわからない。

なのに前情報無しで読みたい。

そんな私は、書店のBLコーナーに足を踏み入れました。

そこに立っているそれだけで少しドキドキする。

なんて新鮮な感覚。

書店でプッシュしている棚を眺めた。

タイトルがポップで気になるものが多い!

絵も凄く綺麗なものばかり。

しばらくBL棚を見渡して

そこから装丁に惹かれたもの、タイトルに惹かれたものなど、

迷わず3冊バババっと選ぶ。

それを数日置きに繰り返して

現在我が家のBL棚は30冊くらいになりました。

そんな中から、これで私はBLにのめり込めるようになった!

というきっかけの作品をご紹介したいと思います!

私のBLはどこから?

私がBLを手にするまで。

興味の水量がちょっとずつちょっとずつ溜まって

急に溢れ出したところで書店で買うところまで動き出したように思う。

おそらく一番はじめのきっかけは

2016年の『おっさんずラブ』だ。

愛くるしいキャラクターたちに引き込まれて、
 
BLのかけらを味わった。
 
『おっさんずラブ』は、ドラマ自体が洗練されていて、
 
演出も脚本も大好きだった。
 
 
 
 
 
 
2018年の『隣の家族は青く見える』
 
 
こちらは、『おっさんずラブ』よりもシリアスな話で、
 
この “わたさく” の北村匠海演じる朔の人間性や台詞が
とても心に響くもので存在感にとてもリアリティがあった。
 

 
 
 
2021年ついにBL漫画にたどり着いたのだ。

新たな刺激を求めて

その頃私は、煮詰まっていた。

文章を書くことが好きで、放っておけばひたすら書き続けているような人間だが

テンションの上がり下がりはある。

執筆の作業を詰め過ぎた上、

このコロナ渦だ。

外へと気軽に繰り出して、気分転換すらままならない。

今までならそういうときは温泉に行ったり

旅行にいったりと物理的にトリップしていたものだ。

だが今はできない。

根っから心配性な性分なので

2020年1月から私は買い物以外引きこもっている。

友人にも会っていない。

これはもう、脳内トリップするしかない。

刺激的なことはないか。

脳を揺さぶる新感覚をくれないか・・・

!!!

私にはまだ開けていない扉があった。

それがBLだったのだ。

BL初心者でも安心して読めたこの5冊!

オールドファッションカップケーキ /大洋図書/佐岸左岸

 
 
それからタイトルもとても好みでした。
 
たしか購入時に ”BLアワード2021 BESTコミック部門1位”
という紹介が棚に設けられていたと思います。
 
映画みたいな格好良いシーンに
 
人間味あふれる心理描写。
 
あたたかな関係性。
 
野末さんのオシャレなお家の中と、ほっとけない圧倒的な可愛らしさ。
 
戸川くんの真っ直ぐでいて、ナチュラルな哲学を内側に持っている感じ。
 
BLってこんな感じなんだ、とこの漫画から導入してしまったことで
 
その後私のBLに対する期待値が瀑上がりしてしまった
 
罪な作品でもあります。
 
数年前に観た映画「シングルマン」(ファッションデザイナーとして知られるトム・フォード監督デビュー作。コリン・ファース主演)
 
を思わせる、美学の詰まったシャツやスーツの収納美・・・
 
野末さんの暮らしぶりから一気に世界観にのめり込んでいきました。

バッドロマンス・フリーク・ショー /海王社/茶渡ロメ男

 
ぶち当たったのがこの作品です。
 
ここからしばらく、茶渡ロメ男さんの作品に没頭していきます。
 
タイトルのキャッチーさと、
 
狂気が見え隠れする人物像にゾクゾクして、
 
ドラマを見ているようなストーリー展開に
 
なんて満足感のある一冊なんだ!と、歓喜しました。
 
盗聴マニアの主人公が、人々の営みを眺めている側にいたところからの
 
そこを盗撮するもうひとりの人物・・・という
 
さらに俯瞰になるカメラワークのの転換に
 
ドラマティックだ!と爽快な感情を得ました。
 
 
 

Less Than Perfect /海王社/茶渡ロメ男

 
SF味のあるストーリーと
 
段々と秘密が明かされていくミステリーチックな展開。
 
BLの世界の奥深さに、さらにハマるきっかけになった作品です。
 
退廃的な美しさを持つキャラクターの魅力。
 
ここから茶渡ロメ男さんの作品を全部集めましたが
 
・極楽にゴースト
・テイク・ミーテイクアウト
・純情カリカチュア
・BLACK TIE
 
どれも大満足の、エンターテインメント作品です!
 
 
 
 

窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション /小学館/水城せとな

 
「失恋ショコラティエ」の水城せとなさんの作品です。
 
こちらを読む前に、
 
なにか面白い少女漫画(というか、恋愛漫画)はないかなと
 
いろんな方のレビューを見ていく中で
 
「失恋ショコラティエ」が絶賛されているのをみて、
 
ドラマではみていたけど原作はまだだった。と思い
 
全巻買ってみました。
 
 
 
 
 
一人ひとりのキャラクターの立場で
 
生きている感情が、淀みなく溢れてくる。
 
ただの恋愛ではなく、
 
ショコラティエとしての
 
チョコレート作りの試行錯誤と、
 
でもやっぱりそれはサエコさんを振り向かせるためという強烈な動機と。
 
どうしようもなく、続いてしまう関係性。
 
ラストシーンまで、夢中で心が離れなかった。
 
そんな水城せとなさんの描くBL。
 
期待がどうしても高まっていきます。
 
 

そして「窮鼠はチーズの夢を見る」へ

やっぱり、こちらでもとめどなく心理描写が展開されて、

どんどんキャラたちに感情移入してしまう。

いろんな人間関係が絡み合って

大伴恭一という、受け身で自分の意志がどこにあるのか

なかなかわかりずらい人物と

今ヶ瀬渉という、ヒステリックなまでに

恭一への愛情を爆発させたり、

自暴自棄になったりするエモーショナルな人間。

そのふたりが、紡いでいくいびつすぎる愛の形。

心が痛くなったり、ハラハラしたり、

スリルのある感情が、「俎上の鯉は二度跳ねる」と合わせて

ロングストーリーで楽しめます。

期待をしてもそれを更に上回ってくれる。

完成度が圧倒的な作品。

漫画のプロが描くBLという感じで、さすがと唸らずにはいられません。

緑と楯 ハイスクール・デイズ /集英社/雪舟えま

 
漫画ではなく、小説です。
 
数年前から、雪舟えまさんの小説を集めていました。
 
最初は、どれも美しい装丁に惹かれて、手が伸びるという感じで、
 
冒頭部分をさらっと読んでみただけでも、
 
なんかこの方の文章は読んでいてドキドキするぞと、
 
装丁の手招きに誘われて、知れて本当に良かったと思う作家さんです。
 
 

緑と楯(みどたて)のラブラブカップルの青春期の物語。

時系列的には、どのBL漫画よりも先にまずこちらの小説を読んでいました。

楯、という不思議な存在感を持ち、ナチュラルに人を惹きつけていく魅力ある少年と

そんな楯に恋して、いびつな思春期の心をとまどいながらもぶつけていく、

家庭にデリケートな問題を抱える緑。

そのふたりが、荻原と兼古と呼び合っていた頃

まだ付き合う前の

胸キュンストーリー。

なんて愛おしいふたりの間にある特別な空気感。

ただの恋愛じゃなく、緑が人に頼ったり、自分という人間と向き合っていく成長ストーリーにもなっていて、

緑…がんばれ…!と夢中で応援してしまいます。

辿り着いたBL

名探偵コナンしか読んでこなかった私が、

島本和彦先生の作品を経て、

1年後BLの世界に突入する。

思えば遠くまできたものだ、と思います。

けれどこれはまだほんの入口で、

きっとまだ出会っていない、これに出会いたかった!

という作品にまた出会えるはず。

欲しかった刺激は、過剰なほど摂取できました!